30代になると仕事や家事に追われ、まとまった勉強時間を確保するのが難しくなります。そのため、ただ「勉強時間を増やす」のではなく「限られた時間の中で最大限の成果を出す」ことが重要になってきます。
その鍵となるのが、自分にとって最適な勉強時間を見つけること。でも「どの時間が自分に合っているのかわからない」「勉強しても思うように頭に入らない」と悩む人も多いでしょう。
この記事では、30代の忙しい人でも効率よく学べる時間帯を見極める方法を解説します。あなたに最適な勉強時間を見つけて、明日からの学習をより効果的なものにしましょう。
1. 自分のリズムを知る:朝型・夜型を見極める方法
自分のリズムを知ることからスタート
人にはそれぞれ、集中しやすい時間帯があります。これを「クロノタイプ」と呼び、朝に頭が冴える「朝型」の人と、夜の方が活発に動ける「夜型」の人2つに分かれるんです。効率よく勉強するためには、自分のクロノタイプを理解すること。自分のリズムに合わない時間帯に勉強して、集中できずに学習効率が下がってしまうことがないよう注意しましょう。
朝型・夜型を見極める方法
どの時間帯に頭が冴えるのか、どうやって確認するのでしょうか?簡単な方法として、1週間の間、朝と夜それぞれ30分同じ勉強をしてみて、どちらが集中しやすいかを比べてみるといいです。内容の理解度・頭に残る感覚をメモしておくと、自分に合った時間帯が見えてきますよ。
また、普段の生活リズムも振り返ってみましょう。「朝起きた瞬間から活発に動けるのか」逆に「夜になるほど元気になるのか」で、朝方・夜型の傾向が見えます。休日の過ごし方もかなりヒントになります。早起きして活動的に過ごす人と、昼過ぎまで寝ていて夜遅くまで起きている人では、脳が冴える時間がまったく違いますから。
2. 効率を上げる「時間帯別」の勉強法
「朝型の人」に向いている勉強法
朝型の人は、目覚めてから2〜3時間の間が最も集中しやすい時間帯。この時間は脳がリフレッシュされているので、新しい知識をインプットするのに適しています。読書や資格試験の勉強など、じっくりと考えながら学ぶ内容を行うのに効果的です。
また、朝は静かな環境で学習できるため、文章を書く作業や論理的な思考が求められる勉強にも向いています。ただし、朝型の人でも起きてすぐは脳が完全には働いていないので、いきなり難しい内容に取り組むのはNG。軽いウォーミングアップとして前日の復習をするのがおすすめの方法です。
「夜型の人」に向いている勉強法
夜型の人は、日中の仕事や家事を終えた後にエネルギーが高まる傾向があります。特に、21時〜24時の間に集中力がピークに達しやすいので、この時間帯を狙って勉強すると、成果を最大限に得ることができます。
夜の時間帯は、深く考えながら学ぶのに適しているため、問題演習や実践的なアウトプット学習が効果的です。たとえば、過去問を解く、ノートをまとめる、プレゼンの練習をするなど、手を動かしながら学ぶ勉強を試してみましょう。ただし、夜遅くまで勉強しすぎると睡眠に支障が出るので、就寝1時間前にはリラックスする時間を設けるなど工夫が大事です。
3. 自分に合った時間を習慣化するコツ
習慣化が重要な理由
自分にとって最適な勉強時間を見つけても、継続できなければ意味がありません。人は「いつもの習慣」になっていることに対しては抵抗なく取り組めますが、新しいことを続けるのは難しいもの。最適な勉強時間が見つかったら、次はその時間帯にどう勉強を習慣化できるかを考えてみましょう。
勉強時間を習慣化する方法
まずは、勉強の時間を「固定化」すること。「毎朝7時から30分」「毎晩22時から1時間」とあらかじめ決めておくと、自然と勉強モードに入りやすくなります。最初は無理のない短い時間から、慣れてきたら少しずつ増やしていくと、負担なく長時間続けられるようになるのでおすすめです。
次に、勉強を日常生活の流れに組み込むようにしていきましょう。朝型の人なら「朝食を食べる前に10分勉強」、夜型の人なら「お風呂の後に30分勉強」など、いつもの決まってる習慣とセットにすることで、スムーズに続けられるようになります。
「勉強の記録をつける」のもモチベーションの維持に重要です。毎日どれだけ勉強したかを記録すると、達成感が生まれて、明日も頑張ろう!と意欲が沸きます。小さな工夫を積み重ねて勉強を無理なく習慣化し、自分に合った時間帯で効率よく学べるようにしていきましょう。
まとめ
自分に合った勉強時間を見つけることは、勉強の成果を大きく左右します。まずは、自分が朝型なのか夜型なのかを知り、朝型の人はインプット中心、夜型の人はアウトプット中心の勉強を取り入れてみてください。
さらに、習慣化までもってくれば、たとえ毎日忙しくても負担なく勉強を続けることができます。自分に合った勉強時間を見つけて、無理なく続けられる学習スタイルを確立しましょう。今日から実践し、最大の成果をあげられる勉強習慣を手に入れてください。